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第20回
骨材にも注意が必要
骨材に使用している砂や砂利にも十分な注意が必要です。
まず砂について説明します。コンクリートにとって理想的な砂は、川砂です。しかし、大きな川が少ない近畿よりも西では、その入手は難しいのです。そこで思いつくのが海砂です。特に日本は海に囲まれていますので、砂浜には事欠きません。しかし、海砂は、多量の塩分を含んでいます。塩分そのものがコンクリートに対して悪影響を及ぼすことはありませんが、鉄筋には致命的なダメージを与えます。海砂を利用する場合には、十分な水洗いを行わなければならない規定になっていますが、建築ブームのような需要過多の時代には水洗いが十分でないケースがあったようです。阪神大震災での高速道路の崩壊や山陽新幹線のトンネルのコンクリート剥落事故などは、洗いが不十分な海砂使用が原因の一つとも言われています。近年では川砂はもとより海砂も採取禁止になり、山砂や砕砂が中心になっています。また、最近では環境保全のためコンクリートの再生技術も高まり、再生骨材の使用も視野に入いってきています。
次に砂利に関してですが、大きな石を機械で砕いた砕石が中心に使用されています。
その石も様々な成分から成り立っています。その中で、たまたまアルカリ水溶液と化学反応を起こす「反応性シリカ」とよばれる成分が含まれている場合に、セメントと化学反応を起こしコンクリートが膨張しひび割れを起こしてしまいます。そのために、骨材を前もってアルカリシリカ反応性試験を行い無害と確認された骨材を使用するのです。
そのため、コンクリートはアルカリ骨材反応試験を合格している骨材を使用しているかどうかの確認は必修事項です。
まず砂について説明します。コンクリートにとって理想的な砂は、川砂です。しかし、大きな川が少ない近畿よりも西では、その入手は難しいのです。そこで思いつくのが海砂です。特に日本は海に囲まれていますので、砂浜には事欠きません。しかし、海砂は、多量の塩分を含んでいます。塩分そのものがコンクリートに対して悪影響を及ぼすことはありませんが、鉄筋には致命的なダメージを与えます。海砂を利用する場合には、十分な水洗いを行わなければならない規定になっていますが、建築ブームのような需要過多の時代には水洗いが十分でないケースがあったようです。阪神大震災での高速道路の崩壊や山陽新幹線のトンネルのコンクリート剥落事故などは、洗いが不十分な海砂使用が原因の一つとも言われています。近年では川砂はもとより海砂も採取禁止になり、山砂や砕砂が中心になっています。また、最近では環境保全のためコンクリートの再生技術も高まり、再生骨材の使用も視野に入いってきています。
次に砂利に関してですが、大きな石を機械で砕いた砕石が中心に使用されています。
その石も様々な成分から成り立っています。その中で、たまたまアルカリ水溶液と化学反応を起こす「反応性シリカ」とよばれる成分が含まれている場合に、セメントと化学反応を起こしコンクリートが膨張しひび割れを起こしてしまいます。そのために、骨材を前もってアルカリシリカ反応性試験を行い無害と確認された骨材を使用するのです。
そのため、コンクリートはアルカリ骨材反応試験を合格している骨材を使用しているかどうかの確認は必修事項です。