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第24回
コンクリート強度の調べ方
コンクリートの強度ってどのように調べているのか知っていますか。実は、ミキサー車から強度試験用の筒の中にコンクリートを入れて工場に持ち帰り固まりましたら中身のコンクリートを水の中で28日養生しているのです。水の中のほうが強度が上がりひび割れの少ないコンクリートが出来上がるからなのです。28日たった時点で、その試験体を試験機で圧力を掛けて壊れるまでの強度を調べるのです。水の中で養生しているので最高の環境なのです。実際の現場の建物では2日で型枠を外し空気中にさらされています。実際に同じコンクリートでつくられた建物のコンクリートを抜き出して試験してみるとテストピースより強度は低いのです。当然の結果です。しかし、設計基準以上の強度が出ているということで問題なしですというのが現実なのです。それでは実際の建物と近い強度を調べるのにはどうしたらよいでしょうか。ラッピング養生といって、テストピースが固まりましたら取り出してラップで巻いて養生した場合が現実に近いと強度になりますので、試して見るとよいです。