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第20回

几帳面

「几帳面」と言えば人に対してのみ使われる言葉だと思っていませんか?
細かいことにまでこだわり物事をきちんと行う人を「几帳面な性格」なんて言いますね。
実はこれはもともと建築用語です!

几帳とは平安時代の寝殿造りで室内を仕切るために用いられたついたて。
主にヒノキの黒漆塗りの台に細い柱を立て横木を渡し(几=おしまづき)、それに幕(帳=とばり)をたらしたものです。
その細い柱にする面取りの細工のひとつを「几帳面」といいます。
方行の角を丸く削りその両側に刻み目をつけ縦に筋が入ったようにしたもの。
表面には節や傷がなく整った状態にしあげたといいます。
平安時代には男女の対面は必ず間に几帳を隔ててでした。そんな趣ある場面ではこのような細かいところまで心を配ったのでしょう。
しかもこの几帳は風流この上なく、冬には練平絹に蘇芳で朽木形を、夏は白の生絹に秋草などを胡粉で帳に描き、お産の際には白一色に変えられ、仏事には銀色が用いられました。
ややもすると「神経質」とか「小うるさい」といったニュアンスで使われる「几帳面」ですが、こうして几帳の史実を知ると、ぜひほめ言葉として使いたいものですね。

現代では床の間の違い棚の小柱(えびづか)の角にも使われますが、すみずみまで細かいきちんとした仕事をしなければこのように美しく仕上がりません。そんなところからも折り目正しく物事をきちんとこなす人に用いられるようになったのでしょう。職人の心意気がこもった言葉なのです。

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