「欠陥住宅ではないか」
「いつごろ、どこに、いくらくらいのお金がかかるのか」
「あと何年くらいもつのか」

「マイホームは一生に一度か二度の高い買い物だけに失敗したくない」と誰しも思うもの。手に入れたわが家が「欠陥住宅」だったなんてことは避けたいものの、専門知識がないので見分けるのが難しいといったニーズに応えて、急速に広がっているのがホームインスペクションです。
費用をかけてでもプロの目による安心・安全を得たいという人は増え続けています。

ホームインスペクションは住宅診断や建物検査などともいわれ、住宅に精通した建築士やホームインスペクター(住宅診断士)が、住宅の劣化状況について調査を行い、欠陥の有無や補修すべき箇所、その時期などを客観的に診断しアドバイスを行う専門業務です。
住宅の購入前や、ご自宅の売り出し前にホームインスペクションを行うことで、建物のコンディションを把握し、安心して取引を行うことができるのです。

ホームインスペクションの診断の方法は、比較的短時間に目視で可能な範囲で行う「一次診断」で、外壁や基礎に不具合の兆候は見られないか、室内に雨漏りの形跡はないかなどを確認し、建物のコンディションを診断依頼者に説明します。ホームインスペクションの費用は、目視による標準的な診断で、5万~8万円程度が一般的です。

これは病院に例えるなら、「健康診断」のレベルといってよいでしょう。
健康診断を受けた人は、診断結果についてまず、医師からの説明を受けるでしょう。治療を必要とするほどではないものの経過観察が必要、ということもあれば、精密検査が必要だと勧められることもあります。そして、二次診断として精密検査を実施することになった人は、専門的な検査器具を用い、その分野の専門医療を行っている総合病院などで診てもらうことになります。

米国では、州によって異なりますが、取引全体の70~90%の割合でホームインスペクションが行われ、すでに常識となっています。日本でも近年、急速に普及しはじめています。