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- 第8回耐久性のある木造住宅とは
第8回
耐久性のある木造住宅とは
これまで、材木の違いについて説明してきましたが、結局どの材木がよいのかという疑問が湧いてくるでしょう。高級な木曽檜(キソヒノキ)を使用すれば耐久性も増すのでしょうか。どのような高級な材木を使用しても、水分にさらされれば木は腐食し、強度は弱まり、シロアリ等にも犯されてしまいます。そのように考えると、耐久性を保つには、木材の種類が云々というより「木材が水に当たらなく」「湿気に当たらなく」「いつも乾燥状態を保つようにする」ことが重要だということが分かります。木材を風通しのよい木陰に置いて雨に当たらないようにしておけば、虫等に犯されない限り100年でも200年でも変化はあまりありません。特に現代家屋では木材を囲うから湿気にさらされやすく、適度な温度が保たれるため、光や乾燥を嫌うシロアリに絶好の住処になってしまうのです。仕上げ材で囲われていない床下でもコンクリートの布基礎で囲われ通気不良があれば土壌水分の湿気から湿度の高い状況となります。昔の民家をみると木材がむき出しで囲炉裏の煙により燻煙乾燥されており、床下も風通しがよく、木材にとっては非常によい状態が保たれているのです。
現代家屋では耐震性能・防火性能・断熱性能・気密性能については性能アップが行われてきましたが、防火性能・断熱性能・気密性能をアップさせると木材は囲われるため、前述した木材の性質により強度と耐久性が劣る環境になってしまします。そのため、様々な性能を高めながら耐久性をアップさせるにはどうすればよいかということにハウスメーカー等が日々工夫を凝らしているのです。
現代家屋では耐震性能・防火性能・断熱性能・気密性能については性能アップが行われてきましたが、防火性能・断熱性能・気密性能をアップさせると木材は囲われるため、前述した木材の性質により強度と耐久性が劣る環境になってしまします。そのため、様々な性能を高めながら耐久性をアップさせるにはどうすればよいかということにハウスメーカー等が日々工夫を凝らしているのです。