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第32回
「免震構造」でつくる。「免震工法」で改修する
建物に地震力が伝わりにくくするように基礎と建物本体との間にクッションを設け、ゆったりとした揺れに変える構造です。こうすることにより大地震であっても、小地震程度(30~50%に低減)に振動を抑えることができるのです。免震工法の弱点は、コンクリート造では地震の際、建物が大きく移動するスペースが周囲に必要となったり、床下の有効利用が難しくなることです。また、機械装置なので、地震時に有効に稼動するかどうかの定期的な点検(5年、10年、10年毎)も必要となります。新築建物で工事期間のゆとりや敷地に余裕のある場合には、非常に有効な工法であり地震力が低減された分建物本体の構造工費も低減されるため免震装置の工事費がそのまま増加にはなりません。
しかし、「免震工法」で改修する場合には、多額の工事費が必要となるため、建物本体に手をつけづらい文化財的建物や防災拠点となる建物などを除いては利用されにくく、主にコンクリート造の新築建物の工法として利用されることが多い工法といえます。
しかし、「免震工法」で改修する場合には、多額の工事費が必要となるため、建物本体に手をつけづらい文化財的建物や防災拠点となる建物などを除いては利用されにくく、主にコンクリート造の新築建物の工法として利用されることが多い工法といえます。