第48回
殺す?生かす?

よく、大工さんの会話の中で「それは生きているか?」という会話が現場で聞こえてきます。これは、電気配線とか、水道の配線などを指して、「それは使っている物か、使っていない物か?」という意味で使われているのです。つまり、機能していない物は「死んでいる」という意味になるのです。そして、使えなくすることや止めることを「殺す」と言います。ベテランの電気屋さんは見ただけで、生きているのか、死んでいるのか分かるといっていました。さて、そんな配線がもし生きていて、現場的に不要な場合はどうなるかといいますと、「殺しといて!」といわれてしまいます。
