名前の由来は不明なのですが、これは、主に金製の杭を打ったり、コンクリートを少しだけ砕くとき、また石を割ったり削ったりするための鉄製の石工具です。ちなみに、さらに大きいものをハンマーといい、建前の時に使う木製のさらに大きなハンマーを「かけや」といいます。この金づちですが、建築用語で正確には「玄翁・・げんのう」といいます。「おーい、玄翁もってこい!」こんな会話が聞こえてきても、初めて聞いた人はなんのことだかさっぱり??ですよね。この玄翁の働きをするものには他にも、傷にしたくないものを打ち付ける時に使うプラスチック製のもの(プラスチックハンマー)などもあります。昔の家庭では大工工事がそれなりにあったかもしれませんが、今では普段目にする金づちといえば決まった1~2種類でしょうか。ものを叩くという動作ひとつでも、いろいろな用途に応じて道具は考えられています。“げんのう”と名付けた人に始まり一つ一つの道具を考えた人に関心させられます。