第64回
“リバウンド”

ちょっと専門的な話になりますが、土木建築の中ではいろいろなところでこのリバウンドという言葉が使われています。
■杭打ち
地面に既成の杭を打ち込む時、一回の打撃により瞬間的に深く打ち込まれますが、反動が収まり静止状態になった時とではその沈殿の量に差が発生します。
その作用・反作用のことをリバウンドと言い、最大沈殿量と貫入量との差のことをリバウンド量と言います。
地盤を掘削した時、掘削面に作用していた応力とは反対方向の応力である「掘削解放力」というものが働きます。この作用により、掘削底面には上向きの力が働いたり、周辺が膨れ上がることがありますが、それをリバウンドと呼びます。
■吹き付け
トンネルなど、コンクリートを吹き付ける工事をする場合、吹き付けの勢いでコンクリーの吹き付け材が跳ね返りロスが出ます。その跳ね返り分をリバウンドと言います。
バスケットボールでゴールポストにぶつかり跳ね返ったボールのこともリバウンドボールと言いますね。つまりある物理的作用に対するはね返りの作用、戻り量のことをリバウンドと言います。ということはあながちダイエットのリバウンドとも無関係ではありませんね。